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前科

We publish the specifications for Flash — meaning anyone can make their own Flash player.

例えばその問題の公開文書にこういうライセンス条項が付いていても?

You may not use the Specification in any way to create or develop a runtime, client, player, executable or other program that reads or renders SWF files.

(続き)

ええと念のためにいっておきますが、これはあくまで“前科”であって、現行のライセンス条項ではないかもしれません。

というかそもそも現行のライセンス条項がちょっと探したくらいではちっとも見あたらないんですが。それともまさか本気でopenの一語が条項の全文だと言い張るつもりではなかろうな。強いて件への言及を探すとコレなのだけど・・・

The SWF file format is available as an open specification to create products and technology that implement the specification.

・・・こんなどうとでも取れるFAQ中の一文を“都合が良いように”信じてあげなければならない根拠がこの世のどこにあるというのか。百歩譲って仮に今は本当に“常識的なopen”のつもりで言っている(のにどうしてか信じてもらえないという状況)としても、それは己が前科の報いであろう。何しろ特許料を毟り取る気満々の open spec. 程度ならば掃いて捨てるくらいあるのだから、さらに斜め上を行く open spec. が実在したとしても驚くには価しない。

もっとも例えば open spec. の“常識的な概念”を en.wikipedia に依るならば、問題のソレがopenを名乗ることのできる余地なんて最初から一欠片も有りはしないわけで、定義を明示せずに“常識的なopen”に頼っている時点で酷い皮肉と言えなくもない。しかしその割には本質的に関係のない事例でOSI的なopenに言及することで印象操作を謀っているあたり、割り切りが悪いというべきか下心が見えすぎというべきか。確かに虚偽ではないが真実には程遠い表現を選ぶ、それは即ち欺瞞である。


ちなみに冒頭の引用当時の公開文書のリンク元このへんです。・・・何だろうねこの恩着せがましい物言いは・・・。まあ長々と書きましたが、要するに定義の伴わないopenとかfreeとかいう単語を無闇に信用してはいけませんよという話なのでした。普通に考えてこういうのは質の悪い巧妙で狡猾な口車です。断定。

別段リンゴのAにもリンゴでないAにも興味は無く、というか元より狐と狸の化かし合いに過ぎないところに真正面からツッコミを入れるのも野暮ではあるのだけど、ただこういう口先三寸で愚衆を動かす(そして愚衆が動く)のが現代社会なのかと思うと多少はげんなりもするわけで。