禁断の偽装包囲網

precious things are... precious — 大切なもの、大切な・・・

（続き）

いつの間にか Safari/AppleWebKit で基本部分は動いていると通報があったので、ちょっとつついて一通り動くようにしておきました。ええと行頭■での範囲選択の挙動が微妙に予定外ぽいらしいのですが、今のところ回避方法を思いついてないのでとりあえず既知不具合のまま保留です。こちらでちゃんとテストできればどうにかするんだけど、うちにはSafariまともに動く機械がありません。まる。

ともあれ今回WebKitでもそれなりに使えるようになったのは、（どうやっても仕様の範囲外のことを必要とする部分を除いては）当初からまじめに標準仕様に従うべく作ってあったのが奏功したということであって、逆に言えばこの期に及んでもまだちっとも標準化に追いついてこない腐れUAはそっちの方が悪いと今こそ断言できる。Gecko系推奨は単なるGecko贔屓（またはIE嫌い）の産物ではないのです。

ちなみに具体的に問題となっていたのは、一つは display:none の部分は範囲選択内でもコピーされないため調合表が取れない件（コピペの挙動を定めた仕様はたぶん無い。隠し方を変更して対処）、もう一つはgetComputedStyleがautoをautoとそのまま返してくる件（autoのどこがcomputedなんだと力一杯つっこみたいけれど、仕様上は実装依存としか書いてない部分なので文句は言えない）の二つです。後者の修正ではもう面倒なので event.layer? に変更してしまったわけで、これは event.client? と違ってDOM2に載ってないのでその意味ではたいへんに後進的でよろしくないのだけど、他にまともに相対座標をはじきだす方法はたぶん無いので仕方あるまい。