禁断の夢見る小娘

予告篇

（続き）

激しく今更ではあるのだけど、なんとなく5年前の ghostmap (preview計算機) の処理を見直していたら、色域判定条件から絶対値が一つ抜けていたのが見つかった。全く5年前の自分の愚かしさが激しく呪わしいのはそれとして、ともかくこれを修正したら切り抜きの手間が大いに軽減される見通しが立ったのが一点、よくよく検討したら計算途中の精度不足が発覚したのがもう一点で、previewの再撮影を行うだけの尤もらしい理由ができてしまった。ぎゃふん。

まあ精度不足に関しては逆算に用いる設定色の彩度が比較的低い場合にのみ問題となるものなので、デフォ金髪から計算を行った現行の preview ghost の精度が言うほど顕著に低下しているわけではなく、厳然と存在する誤差は何かもっと別の要因による分の方が大きいのだけど、一方そうそう気楽に高彩度のものが用意できるわけではない preview dyed の撮影ではそれなりの改善が期待できる状況であって、ええとつまり要約すると今度こそ preview dyed の量産が可能になったような気がする。いや気のせいかもしれないが。ちなみに現行の preview dyed はチャネル間の和差ではなく黒染と白染の差から作ったもので、これは作業行程的に量産が全く不可能であった。

しかし実際に染色装備品の撮影を行うとなると部材の調達がネックであって、それは我々の規模では逆立ちしても追い付くわけがなく、何かの間違いでやる気が出た場合には十中八九公募に頼るしかない・・・のだけど、そういうわけでご協力をお願いしたらいったいどれくらい集まるだろうか。詳細はまだ検討中なのだけど、やるとすればたぶんこんな感じ:

ご協力いただいても謝礼とかはありませんのであしからず。

• 装備一式に関しては全パーツが揃った状態でのみ受け付けます。
• モデルを統一してデータを残すため、撮影は原則として一旦装備品をお借りして当方のぬた子で行います。
• ぬた子以外での撮影に関しては統一性は特に期さないこととし、持ち込まれた状態のままで撮影を行います。
• 切り抜き作業が面倒くさいので背景の消去は行いません。撮影を行う場所はあらかじめ決まっており変更はできません。
• 全部位を装着した状態と、部位を一つ飛ばしに装着した状態で撮影を行います。(7部位ものなら頭肩手パと胴腰足)
• 撮影後の逆算の実施およびその他の付随する作業はすべて当方で行いますのでそのあたりの心配は無用です。
• 結果は透過チャネル付きPNGにしてf.hatenaで公開します。圧縮率が悪いのははてなのせいなので諦めてください。

なお撮影に際してはあらかじめ適当な色で全部位が等しく染色されている必要があります。

• 無彩色では逆算できません。彩度が高い、つまり最小値と最大値の差が大きい必要があります。(もちろん0%-100%であれば文句はありませんが、それは必須ではありません)
• 固定色の部分がある装備の場合は、その色とは異なる色相で撮影する必要があります。たとえば金色の縁取りがある装備品を撮影する場合は、黄色系は避けておいた方が無難です。
• 同様の理由で肌色近辺、およびモデルとなるキャラクタの髪の色の近辺も避けておく必要があります。当方でモデルに使うぬた子の髪はいつも通りのデフォ金髪です。つまり黄色系はダメです。

細かい条件は撮影対象の種類によっても多少異なってきます。染色液の用意が必要な場合もそうでない場合も、二度手間になるのを避けるため、原則として事前の打ち合わせをお願いします。

まあ現時点での見込みとして、仮に本気で撮影を始めるとしても、少なくともクライアントの画面解像度の次期増発が来るまでは待たなければならないので、そうすぐにどうこうということはない。目下は preview ghost の再撮影の準備だなー。