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mission completed

SMFから もえ.abc に変換する程度は「できて当たり前」です

(続き)

当初から言明している通り、私がともえがーの公開に踏み切ったのには思惑・・・というよりは半ば脅迫めいた下心がありました。つまり事実上のゲート・ステップ分離表記を使った譜面をテスト鯖に間に合ううちに蔓延させ、その有無による表現範囲の差をベベベに見せつけることで、正規の仕様としてゲート・ステップ分離表記を導入する必要性を納得させようとしたわけです。このともえがーの当初目的は本日をもって公に達せられました。まあ実際には私がどうこうするまでもなく元々開発予定に入っていただけかもしれないけれど、それは私の知ったことではないのでとりあえず結果オーライな感じで。

もっとも目的を達し終わったからといって開発を放り投げるとかいうような事ではありません。元々SMFからの変換系の実装を自前で維持するという方針自体は、純粋に私自身の手間を 減らす 手段として選択の余地なく確定しており、それは件の下心の動向とは関係ないのです。その結果としてできたものは何か余程の状況の変化がない限りは今後も改版・公開を続けますので、ワークフローの一部として当てにされてもそれはたぶん大丈夫なんじゃないかなと。ただ志がどうもけしつぶより小さい私の側の事情として、今後は特に利用者が増えても私には一文の得も無いという点についてはご理解いただけると幸いなのです。何が言いたいかというと要するにGUIとか百万年待っても付けませんよというだけなんですが。幸い同様の変換系の実装は既に他にも現れているようですし、そもそも最終的には公式側からも提供されることが未定な予定に入っているわけですから、そういうユーザーフレンドリーっぽいナニカが必要な利用者層は他の方にまるっとお任せして、ともえがーはこれまで通り徹底してシーケンサから直変換という運用形態に特化させ、制御性と変換精度の維持に努めていきたいと思います。

・・・いやそれなら得があれば何かしてくれるのかとか言われてもそれはそれで困るんですが。絵描きは報酬を得られますがプログラマは穢多非人なので報酬どころか人権さえ保障されません。仕様通りの動作となります。まあいずれにせよたかがこの程度でどうこう言う方がおこがましいということで一つ。


「できて当たり前」とは言ったものの、もえ.abc の表現力はつまるところ数世代前の着メロにすら及ばない程度なので、楽曲の調整をされる方はそのあたりをはき違えない方がいいんじゃないかなー。大雑把に言えばwavetable化後のピッチベンド非対応機という程度、GM1の規定を別としても消費エレメント数を考慮に入れれば結局当てにできるポリ数上限はせいぜいで16音程度になってしまうので、例えばmovaでいうと503あたりの非FM機が状況としては一番近い。もちろん今後の更新でヴェロシティやピッチベンドの対応が入ればもう少しはマシになりますが、結局大多数のプレイヤーが MS GS SW S しか使ってくれないのはたぶん覆らないので、あまり無茶なことは考えない方がお互いの平和だと思うのです。まあPCだし音源入れ替えられるしでついつい弄りたくなる気持ちはわからんでもないんだけど・・・私自身せめて XG WDM SS くらいは入れてくれよと思ってしまうわけで。


話を戻して もえ.abc の動向について。個人的な趣味で言えばこういう形で開発に横から口を出すというのはあまり良くない事だと認識していて、その意味でもできれば早いうちに手を引きたいのです。どんな形であれごく少数の一般プレイヤーの言動が、実質的に開発の行方を左右しているという今の状況は、外野から見ればかなり焦臭いはずであって、しかもそれがただでさえ敷居の高い音楽という領域での展開となれば、蚊帳の外におかれた他の一般プレイヤーの心証は大変に悪化しているだろうことは想像に難くない。せめてまともに議論に加わっている一般プレイヤーの数がもう少し多ければ印象も変わってくるとは思うのだけど、それこそ元来の敷居の高さ故に望み薄だしなぁ。そもそもは私自身がどう足掻いてもただの素人に過ぎず、色々背伸びをして漸く今の役回りを演じているに過ぎないのだけど、どうもそういう風には受け取られていない節があって本当に閉口してしまう。

ともあれそういうわけで手を引きたいというのは全く本心であって、前々から繰り返しているとおり私は静かにひっそりと暮らしていたいだけなのだけど・・・放っておくと明後日な方向にすっ飛んでいってしまうのがなぁ。望むと望まざるとにかかわらず既にここまで食い込んでしまった以上、今更投げ出すのもそれはそれで無責任っぽいかもしれないし、何よりあまり素っ頓狂なことをされると自分の手間が増え直してしまう。どうにもままならないものです。