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鮫! 鮫! 鮫!

死ぬがよい

(続き)

「コウモリが実質的に役に立っていない可能性」をロクな論拠もなしに否定し続ける限り話はかみ合いませんよ。元々直截的な証拠の確保が難しいとはいえ、GK大改造 ('10-02) 以前の黴の生えた観察記録だけを頼りに正当性を主張されても、それではいそうですかとは口が裂けても言えない。

私が出発点において「コウモリが実質的に役に立っていない可能性」から話を組み立てているのは隠し立てするまでもなく事実ですが、そのこと自体を理由として同意しかねると表明するような虚け者が相手ではこっちだって辟易としますよ。そもそも事実を正しく認識した上で失業者対策を盛り込むのが筋であって、むしろその部分こそがアナウンス作文における腕の見せ所でしょうに。逆に言えば事実が事実として失業者を出そうと誰かの肩身を窄めようとそんなことは私の知ったことではない。

翻って先方は出発点において「コウモリが役に立っている」という幻想から話を組み立てているわけで、そのこと自体に事実を曲げようとする意図があるように私には思える。コウモリが上級召喚より役に立つとは言っていないとか何とか言い訳していたけれど、私に言わせれば「コウモリが数の勘定に入る」と思っていること自体が飽和攻撃至上主義の一端である。というか飽和攻撃以外の意味でコウモリが役に立つ可能性などそれこそ無きに等しいのだからここに論理の飛躍は無いはずで、どのへんがどう曲解だと思われたのか少々理解に苦しむのだが・・・。まあそれはともかく、折角の機会なのでここで「コウモリが実質的に役に立っていない可能性」についてもう少し詳しく述べよう。なおこれはしばらく前から私がゲーム内で言っていたことをまとめただけで、特段に初出の内容は無いはずである。

第一に、飽和攻撃の類で位置固定の役に立つためには、少なくとも 1) 自身が接敵したまま踏み留まるか、2) 身代わりとなることで他のものを踏み留まらせるか、3) 空乏化が発生した後に迅速に再接敵するか、のいずれかの意味で空乏化を軽減しなければならない (実際にはその上でタゲ先に選択される有意な確率が必要である)。しかしそもそもコウモリなどというものは移動速度が遅いために到達所要時間が極めて長く、かつ拒絶に限らず全ての範囲攻撃に対して脆弱である。実際のところWからの攻撃はヘイトリッドによる受け流し以外はたいてい範囲攻撃であり、一度接敵したコウモリはほとんどの場面においてその全てがまとめて排除されているのはちょっと見ていれば簡単にわかるだろう。故に(1)の意味で踏み留まることは全く不可能であり、(2)の意味では範囲攻撃で真っ先に十把一絡げで薙ぎ倒されるだけなので役に立つ余地は無い (ヘイトリッドについては後述)。(3)の意味でもまず移動速度が遅すぎてむしろWが移動し始めたらおいてけぼりにされる始末であり、かつコウモリ自身が真っ先に沈む側なのでタイミングを散らす効果も期待できない。

第二にヘイトリッド対策として・・・まず前提として、現行仕様のヘイトリッドは技起動後にリアルタイムなタゲ先に被弾を受け流すものであり、標的変更に際してヘイトリッド自体の再起動は必要なく、また他の技行使との干渉もないものと思われる。旧仕様で標的変更にはヘイトリッドの再起動を要していた部分がすっぽり抜けている時点で、そもそも飽和攻撃の類の効能自体が減殺されていそうな気がするがそれはひとまずおくとして、いずれにせよ飽和攻撃の類でヘイトリッド軽減の役に立つためには、自身がタゲ先として選択される有意な確率が必要なのは自明であろう。これは実のところ先の第一の点でもそこかしこに絡んでいる最大の疑念で、結局のところいくらその場にいてもタゲ先に選ばれなければ意味は無い。従来はコウモリがあまりにも弱いことによる補正で優先的にタゲ選択されるらしいという説明が付いていて、確かに当時はコウモリがヘイトリッドを受けていた記憶があるが、それは昔の話である。ヘイトリッドを受けたペットは以下の点でログを受信できていなくても確率論的に判別することができる。

  • W本体が持っていないdebuffを受ける (ショックボルト等は結果即死であってもウィンドウが消える前に一瞬見える)
  • 複数匹が接敵している間にそのうちの一匹だけが攻撃を受ける、あるいはその他大多数に着弾する範囲攻撃と異なるタイミングで攻撃を受ける (W本体からの攻撃の大半は範囲攻撃である為)
  • (ある程度の耐久性があるペットの場合) debuffの無い攻撃の連打や、妙に火力の低い/高い攻撃を受ける (W本体からの攻撃の大半にはdebuffが付随している為)

この意味において、コウモリがヘイトリッドをもらった場面というのはGK大改造以来なかったものと記憶しており、また大使やボーンナイトを出していても基本的にはヘイトリッドがくることは一切ない。この点でゾンオルは明らかに異なっており、明確にヘイトリッドを受けて沈んだと判断できるものが出撃数の半数程度に達するが、これは当然タウントによる効能と推察される。しかしゾンオルを除けば、コウモリより継戦能力の高い召喚でもヘイトリッドを受けていない以上、近くに居さえすればタゲ先に選択されるというような確率は実質的に0に等しいと考えられる。以上を総合するに、よわっちいの優先補正の類が実在しない限り、コウモリがタゲ先に選択されヘイトリッドを受ける確率は事実上無いものと考えて差し支えないはずである。統計的な意味で有意な確率でタゲ先にコウモリが選択されている事実があるならば確かにコウモリが機能していると言えるだろうが、そうでないならば飽和攻撃という概念そのものが最初から幻想 (あるいは過去の遺物) に過ぎない。

このように私がみるところ「コウモリが実質的に役に立っていない可能性」を示唆する状況証拠はそれなりに揃っているのだが、問題は現在のWの設定において前述のよわっちい補正の類の実在あるいは不在を確実に証明する手段が限られている点にあって、全ての話の焦点は「コウモリが実際にタゲ先になっているのかどうか」ただこの一事に集約される。


手の届かないところに仕組まれた真実に対して我々がどう振る舞うべきかというような宗教論であればまた別に議論の余地もあろうが、観測された事実としてコウモリが役に立っているように見えるか否かの点において宗教や政治が介入する余地は一切存在しないはずである。「立場上都合が悪いからこの事実は認めない」というような不正直な方法論に対して私は嫌悪を覚える。

ちなみにこれ以外のシナリオでコウモリが役に立つ可能性が唯一あるとすれば、ヘイトリッドによる受け流しの実行数に秒間何回というような種類の上限が存在しており、ために攻撃回数の水増しがそのままヘイトリッド貫通率の増大および受け流しの希釈に役立つ場合であろう。ヘイトリッド有効期間中の全ての攻撃を無効化できているにしてはレート変化が少なすぎるように思えることから、防御技としてのヘイトリッドの性能には多少の疑念があり、受け流しの実行に何らかの制限がある可能性は否定できない。ただし弱攻撃による水増しが役に立つのはあくまで秒間回数などの形で制限がある場合の話で、たとえば全ての攻撃に対して一定比率でのみ成功するような設定であるとか、あるいはタゲ先の移動の問題で実際にヘイトリッドが機能している期間が短いとかいうことであれば、水増しの有無によってその他の攻撃の受け流し状況に差が生まれることは無い。

そういえばGK大改造前のヘイトリッドではどういう訳かブラッド サッキングのものと思しき回復が流れてくることがあったけれど、あれは今でもそうなのかしらん。