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舞台裏

（続き）

今回の変更は「クォンタイズがそのかかり具合との兼ね合いでものすごく間抜けな状態に嵌って復帰しなくなる」という不具合を軽減するものです。変更点としては一応r9以来のということにしていますが、本質的にはr1から形を変えてずっと引きずってきている部分でして、つまり根本的な動作論理に由来する問題であって、実際のところr16でもまだ完璧な対処ではありません。

ただしこの問題が顕在化するのは「クォンタイズのかかっていない部分」の後に「クォンタイズのかかっている部分」が続いている場合だけです。全体にクォンタイズがかかっている場合には関係ありませんし、逆に全くクォンタイズがかかっていない場合にもほぼ影響ありません。要するに「全体にクォンタイズかけておいたはずなのに一つだけズレた音符が紛れ込んでいた」みたいな場合にのみ表に出てくる問題であって、入力データにそういった不備がない限りにおいてはあまり関係ない類の話です。

今回の変更で文字数が大幅に減るようなら、それはもう十中八九そのへんにクォンタイズミスが紛れ込んでいることうけあいなので、どちらかというと入力データの方を見直した方がいいような気がします。

表向き準拠仕様の日付も繰り上げていますが実際の変更点はありません。タイ表記と連符表記は使用しません。

ともえがーの変換は入力データに極力忠実であることを至上命題にしている以上、入力データの僅かな乱れも真に受けて出力に反映してしまうため、結果的に他の低精度な変換実装より文字数を消費しやすいという面は確かにあって、つまり高精度であることが親切とは限らないのです。とはいえそもそも不親切を承知の上で精度を必要としている人でもなければ最初からうちのなんか使ってないだろうし。ツーン。