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文字数上限と闘う方策

傾向と対策

(続き)

ここ数回なんの役にも立たない記事しか書いていなかったので、たまには役に立ちそうなことも書いてみようかな的なナニカ。でも結局役に立たない。

とりあえずお掃除なケース

  • CC Vol. や CC Exp. を大量に使っている場合は、それらを間引きするだけで十分に縮むかもしれません。とりあえず問題のトラックに PAT 109 6 程度の指定を追加して試してみてください。*1
  • テンポ変更を連続的にかけるのはやめたほうがいいです。面倒でもせいぜいで拍単位程度にまとめ、それ以上の細かい調整はノート自体を後に遅らせる向きで表現するのが安全です。*2
  • 極端にヴェロシティ値が小さく、あってもなくても大差ないようなノートは、バッサリ捨てます。

比較的わかりやすいケース

  • ドラムノートにも適切なゲートタイムを与えます。極端に短いゲートタイムでは大損しますので気をつけてください。
  • 演奏表現として必要があるのでない限りは、極力かっちりきっかり杓子定規にクォンタイズをかけ、なるべく後続ノートにぴったり繋がる長さに調整します。特に一部のプログラムや大半のドラムノートではノートOFFが受信されず、ゲートタイムを調整しても演奏は変化しませんので、積極的に調整に利用することができます。
  • ゲートタイムを切ってスタッカート的な表現を得たい場合は、切った後の音符と隙間の分の休符のそれぞれがありがちな長さになるように調整します。実際には表現の具合との兼ね合いもありますが、例えば8分音符を切るならきっかり16分+16分で真っ二つにしてしまうのが一番低コストです。付点8分音符の場合は8分+16分あるいは16分+8分に切るのが良いでしょう。
  • ヴェロシティ値の大きく離れたノートが同ティックに重なっていたり交互に連続していたりする場合は、仲間外れなヴェロシティ値を持つノートを分離してマルチトラックで変換すると縮められるかもしれません。

比較的わかりにくいケース

  • コードを刻んでいる上に横に伸びる旋律が乗っているような譜面の場合は、コード部分のノートと旋律部分のノートを分離してマルチトラックで変換すると縮められるかもしれません。同様に対位法的な意味で独立した旋律が複数あるような場合も、一声を分離してマルチトラックで変換すると縮められるかもしれません。
  • 和音表記の上限(6)を超えてノートONが同ティックに重なっている場合は、6個単位でノートを分離してマルチトラックで変換すると縮められるかもしれませんが、それだけでは逆効果となる場合も多々あります。なおアルペジオがかかっている場合は原則として分離してはいけません。
  • ゆったりした旋律に手動LFOをかけている場合など極端な状況下では、コントロールチェンジ類だけをノートから分離してマルチトラックで変換するのも一つの手です。ただし全くノートイベントのないトラックは変換せずに捨ててしまうので、コントロールチェンジの側にも一つはノートを入れてください。

マルチトラックする場合

  • 仕様上2トラックが上限なので、実際にはなるべく得が大きそうな方法を一つだけ選んで分離を行うことになります。ただし曲の一部だけに分離を適用したり、曲の途中で分離方法を変えたりするのは問題ありません。
  • 単純にノートだけを分離してマルチトラックにすると、セットアップ等の不整合によりMIDIデータを直接再生した場合の発音と変換結果を再生した場合の発音が食い違う状態となります。シーケンサ上では「送信先が同チャネルの別トラック」として編集を行い、変換用にSMFを出力する直前に送信先を変更する、というような運用で対処してください。
  • コントロールチェンジ類は迷ったら細かく刻む側のトラックに入れておくのがいいと思います。両方のトラックに入れると丸損なので注意してください。

でもね

  • まずは過剰に繰り返してないか今一度考え直しましょう:-)

120904追記

一項目追記と多少の字句修正をしました。他に何か簡単にパターン化できるケースあったかなぁ・・・。

*1:実際にはこのままだと演奏表現に影響が出るので、手動で間引きをした後は PAT 109 は削除するか指定値を 3 未満に下げてください

*2:ノートを前に出す向きで表現すると、システム側の仕様によりその直後のテンポ変更の位置が維持できず、音ズレを起こす場合があります